AnalogDiscovery2(その2)

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 昨年末購入したAnalogDiscoveryですが、とりあえずアンプ等のデータを取るにはとても便利で、例えば上のアナログチャンデバの特性などもあっという間に取れます。ポイントでも大体のことはわかるのですが、やはり全体がグラフで見えるので見落としがありません。

 このように基本的な測定スペックはほぼ満足できるところなのですが、一つだけ希望を言えば歪率が0.05%止まりなことです。まあ真空管アンプならこれで充分ですが、最近のDACや半導体アンプなどはこれの1桁や2桁下の話なのでもう一息欲しいところです。

 でもこの点はAnalogDiscovery内部のA/Dが14bitということで、ノイズ(分解能)の点からいってもこれ以上を望むのはチョッと難しい点があります。ただしそうは言っても単一の固定周波数だけなら外付けで回路を工夫すればもう少しいけるのではないかと思っています。

 というのも歪率は基本波と高調波歪みの比ですから基本波を抑え歪み成分のみを増幅して相対的にノイズより大きくして計測し、表示時に計算して元に戻せば良いはずです。つまり相対的に基本波を抑え、歪み成分を増幅させる回路を追加すれば良いはずです。

 でそのような回路の代表的なTwin-Tという特定の帯域のみ減衰させるフィルターを使います。これで例えば1kHzの元信号のみを減衰させ残りの歪み成分を含む全体を増幅しておけば相対的に歪み成分が大きくなり元々の微小なひずみも検出できるようなります。あとは増幅した分を逆算して戻してやれば低歪みも測定できるはずです。

 まあそこまでの必要性は薄いかもしれませんが、一つ試してみたいと思っています。

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この記事へのコメント

ARITO@伊吹南麓
2024年01月28日 13:08
FRAplusの作者の宮永さんが、電子ボリュームを駆使してS/Nの良いところでの測定ができるようにされています。今のソフトのバージョンで対応していますので、基板を分けてもらえば試すことが出来ますよ!
https://architecjp.wordpress.com/tag/fraplus/
ケン
2024年01月28日 19:54
 コメント有難うございます。

 歪率の件拝見しましたが、狙いが少し違う用です。上手くいきましたらこちらにUPしますのでまたご意見をください。

 掲示板の紹介は有難うございました。